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Unity, Clip Studio, etc.

CLIP STUDIO PAINTで下方向にレイヤーを追加する

表題の通りです。 線画→塗りという作業においては基本的に下方向にレイヤーを追加していくと思われます。自分はそうです。 が、clip studioは無慈悲にも上方向にレイヤーを追加してしまいます。このままではQOLがだだ下がりです。 と言っても、もちろん上にレイヤーを追加することが便利な場合もありますので、できれば使い分けたいです。

そこで、だいたい何でもできるけどやり方は知られてないでおなじみclip studioさんなら恐らくできるだろうと試行してみました。 その結果、微妙に微妙ではあるけど実用上はだいたい問題ないかというものは見つかりました。

オートアクション

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clip studio にはオートアクションという魔法があります。 デフォルトでは画像のようにレイヤータブの横に隠されています。それを隠すなんてとんでもない。とは言っても常用するタブでもないので妥当といえば妥当なんですが。

このオートアクションというもの、clip studioで可能な「編集→取り消し」や「フィルター→ぼかし」などの操作をつないで新たな操作を作ることができる、というものです。

この魔法を使うことで、例えば、

  • 選択範囲を拡張
  • 塗りつぶし
  • 選択を解除

という動作の連結によって「選択範囲を拡張して塗りつぶし」というオートアクションを作ることが可能なのです。というかこれはデフォルトにあるものですね。

さて、今回の目的は、「下方向にレイヤーを追加する」ですので、

  • レイヤーを新規作成
  • 作成したレイヤーを下方向に移動

というようなオートアクションを作ればいいことがわかります。

それでは早速作ってみましょう。

まず右下の

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これを押します。

適当に名前をつけて、

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右下の赤いボタンを押します。

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これはその見た目通り録画ボタンのようなもので、それを押した直後からの動作をオートアクションに登録していきます。

ですのでまず、レイヤーを新しく作りましょう。 レイヤータブの下のボタンからでも、メニューの「レイヤー→新規ラスターレイヤー」からでも構いません。

次に、作成したレイヤーを下方向に移動させます。

そんな操作あるのか? あります。

「レイヤー→並び替え→背面へ」がこの操作にあたります。

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下方向下方向言ってましたが「背面へ」が正しい操作名称だったということですね。

ここまで操作を行ってから、レイヤーアクションのタブに戻ると、

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このようになっているはずです。 この状態で赤い四角いボタンを押すとレイヤーアクションの編集が終了します。 これで完成ですね!

あとはキーボードショートカットを登録すれば、なお便利です。

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オートアクションぱないの。

問題

これにて一応の完成を見たオートアクションですが、このアクションには残念ながら問題があります。 それがこういう場合。

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クリッピングされたレイヤーが上方向(前面)に存在する場合、レイヤーを新規作成したタイミングで自動的にそのレイヤーもクリッピングしたレイヤーとして作成されてしまうため、背面に移動した際にそれが残ってしまうのです。

うーむ、これはいただけない。

しかしQOLはそこそこに上昇したため今回はここで満足してしまったのでした。

どなたか解決策があったら教えてください。