さっそくふた記事目を書いてしまっているわけですが、残念ながらSF記事ではありません。別に残念でもないですが。
なんというかけものフレンズの闇などが話題になっていて、それ自体は別にいいのですが、
それでけものフレンズは怖い作品なんだ、となって本来見るべき層が忌避してしまうのがもったいないと思ったので、
ただただ純粋にけものフレンズは面白いんだということを言おうと思ったのでした。*1
つまりこの記事は前回と同じく、むしろ前回以上に、単純にけものフレンズは面白い作品だよ、ということをいいたいだけの記事です。
ので、知っている方には耳タコな内容となっています。食べないよ!
それでは前置きもそこそこに本題です。
OPがよい
オープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」は、 サーバル(cv.尾崎由香)・アライグマ(cv.小野早稀)・フェネック(cv.本宮佳奈)からなるどうぶつビスケッツと、
次回予告も担当するペンギンアイドルユニット「PPP」の総勢8名が歌う、
アップテンポの非常に愉快な曲です。
作詞作編曲されている大石昌良さんは、月刊少女野崎くんのオープニング「君じゃなきゃダメみたい」の方でもあります。*2
曲の展開が非常に多く、聞いているだけでジャパリパークの様々なちほーを巡っている感覚が味わえる、まさにけものフレンズにぴったりな楽曲です。
印象的な歌詞として、
「けものはいても のけものはいない」
「姿形も十人十色 だから惹かれ合うの」
という世界平和の本質に迫る素晴らしい詞が随所に埋め込まれています。
大石さん自身も、
制作を進めていく中で、お互い姿形は違うけれども、だからこそ相手のことを知りたくなる気持ちや、動物たちがのびのびと自分というものを持って生きているその強さや自由さ、そんな学びや発見がたくさんありました。*3
というように語っています。
合いの手もいっぱいあって楽しいので、ぜひみんなで一緒に歌いたい曲ですね!
ためになる
けものフレンズでは、
毎話実際の飼育員さんがその話数に登場したフレンズの元になった動物について解説してくれます。
しかも飼育員さんは毎回違うので、様々な語り口で様々な動物の解説を聞くことができてしまうのです。
例えば、「ひぐちおねえさん」はトキを解説してくれたのですが、その時に、
「おしどり夫婦とは違ってわりとトキは一生添い遂げる」
と教えてくれました。
「おしどり夫婦と違って添い遂げる……?」
と一瞬思考が混乱しますが、
実はこれは「おしどり夫婦」という言葉を慣用句的な意味ではなく、
「実際のおしどりの夫婦は別に一生を添い遂げない」という事実の方の意味で使っているんですよね。
飼育員さん界における常識が垣間見える言葉選びがキている。
というわけで、個性的な飼育員さんもいっぱい登場するけものフレンズ、
本編以外も注目です。
もちろん本編でも、たくさんのフレンズが自身の特徴を活かしてかばんちゃんをサポートしてくれるので、
単に図鑑を読んで知識を得るよりも、
「ジャガーさんは川をすいすいと泳いでいたな……」
というように、お話を交えることで記憶がより定着しやすくなり、
なんとみるみるうちに動物の知識が身についてしまいます。
けものフレンズは、老若男女誰もが一緒に楽しめるすばらしい作品であると言えるでしょう。
ストーリーが面白い
「けものフレンズの闇」を意識的に煽って部分部分を切り取って挙げている人もいますが、
十中八九そういう人は作品を見ていません。
なぜなら作品を見ていれば、そういう描写が「降って湧いた唐突に挿入される不審な描写」ではなく、「物語の核心に迫る伏線」であることがわかるからです。
この作品には、確かに様々な想像をし得る余地が存在します。
しかしながらそれらは、闇というよりもむしろ謎といった方が正確な、
作品を考察し、楽しんで解釈をしていくことができる要素なのです。
廃園したテーマパークというのはジャパリパークの現状を示唆していますし、
セルリアンの存在、荒廃した園内、かばんちゃんという存在、
その一つ一つの謎を組み合わせながら物語の核に迫っていくという、
まるで自身も一緒にジャパリパークを冒険しているかのような体験。
けものフレンズを見ると、そんな感覚が得られているでしょう。
そしてこれは、間違いなくけものフレンズという作品の見どころの一つです。
この謎に一度触れてしまえば、けものフレンズから目が離せなくなること間違いなしです。
また、そういった物語の肝となるSF的要素だけでなく、物語の構成が面白いという部分について詳細に言及している記事もありますので、宜しければ合わせてお読みください。
ちなみに作品の雰囲気は、出てくるフレンズたちがみな明るく親切で優しく、非常に和やかで楽しいものとなっています。
皆が手助けしてくれる中冒険が進んでいくので、見ていてとても優しい気持ちになれるでしょう。
廃墟の描写が丁寧
一話二話はサバンナ地方とジャングル地方で、直接的な人工物の描写はあまりなかったのですが、
三話ではロープウェイや喫茶店などが登場しました。
そうして明らかになったこの世界の人工物は、錆びていたり、壊れていたり、全体にわたって劣化が進んでいたのです。
一話二話と丁寧だった背景は健在で、
そういった人工物においても、朽ち果て方がとても美しく、
廃墟好きならば心くすぐられること間違いなしでしょう。
今後、かつては街だった地域におそらく行くことになるでしょうし、そもそも現在の目的地が図書館ですし、
さらなる朽ち果て描写に期待が高まるばかりです。
廃墟好きの方も、要チェックです。
かわいい
真の意味での美少女動物園、キャラクターの魅力を語らずしてけものフレンズの話をしたとはもちろん言えないでしょう。
なんだかんだひどい目にあっている(けど本人はあんまり気にしていない)サーバル、
(アホ)かわいいアライさん、
レアキャラのオカピ、
絶えず向上心を持って歌い続けるトキ、
お客さんが来て全力で喜ぶアルパカさん、
つたに絡まるおちゃめさを忘れないボスなどなど、
さらっとあげるだけでもこれだけのキャラがいますし、
全体を見渡せば方向性の異なる魅力的なキャラクターが星の数ほど登場します。
ですので、
あなたもきっとお気に入りのフレンズがすぐ見つかるはずです。
ちなみに私は、アニメではトキさんがすきです。
漫画版ではマーゲイさんが気になるのでアニメでの登場を心待ちにしています。
撥ねられる
〜♪
\のせてのせてのせてー/
(変なポーズで)とまれー! うごけー!
ゥガシャ\ゴッ/(大きくとぶサーバル)
(BGMここまで)
ウッアハハハハーあぶないよー(満面の笑み)
まとめ
というわけでけものフレンズの面白いポイント10選でした。
身も蓋もないですが言葉で見るより実際に見た方が何倍も早いので、気になった方はまず一話をチェック! 一話は無料だゾ!